職務経歴書や面接はどこまで信用できる?雇う前に求職者の実力を知れる「HireArt」のCEOにインタビュー!

2012/04/17    カテゴリー: インタビュー



hireart

職務経歴書には高いスキルが書かれ、面接でも様々な実績をアピールした応募者。

しかし、採用後、いざ実際に働いてもらったら、スキルは初心者レベル、アウトプットの品質も低い・・・。

こんなミスマッチを経験したことのある企業は少なくないはず。

HireArt」は、こんなミスマッチをなくす、企業の採用プロセスをサポートするWebベースのサービスで、先日のTechCrunchの記事履歴書は嘘が多い, HireArtを使って本物の人材を見つけよう」で紹介され、日本でも話題になったHireArtは、新しい採用サービスとして、注目されている。

今回は、HireArtの共同創業者でCEOのElli Sharef氏にSkypeでインタビューを実施し、そのサービスの詳細や日本市場への興味について伺った。

「HireArt」とはどんなサービス?

HireArt

HireArt」(http://hireart.com/)は、企業が実際に面接する前に、求職者の本当の実力を評価することを可能にした

まず、企業は、どんな業種の人材が欲しいかHireArtに伝える。HireArtは、要件に応じて、オンラインテストやビデオインタビューを実施する。

具体的には、実際の業務に近いサンプルワークを使って、応募者にその成果をアップロードしてもらったり、用意した質問に答えている姿を動画でアップしてもらう。

この時、HireArtが用意した問題を使うこともできるし、自社の要件に合わせてカスタマイズした問題を使うこともできる。

HireArt

Elli Sharef氏は「例えば、エクセルで作成された膨大なデータを渡し、データ分析をしてもらう、複雑な問題を解決するための案を自分の上司にメールで提案するという設定でテキストを書いてもらう、というように要件に応じた課題を出すことができる」と語る。

応募者が課題を投稿した後の評価は、HireArtが雇っているプロフェッショナルが代行することもできるし、企業が自身で評価することもできる。

HireArt

このサンプルでは、以下のような問題が出されている。

「あなたは学校の校長です。学校食堂で昨日提供した鶏肉にサルモネラ菌があるという連絡が業者からありました。この緊急事態に何をしなければないらないか考え、アクションプランをたてなさい。校長は両親、教師などに異なるタスクを割り当てる役割があることを忘れずに。15分で考えをまとめ答えを録画してください。」

状況に応じたリスク想定、そのリスクの対応策の検討、対応にあたる人員配置など、管理職に求められるリスク管理能力が判断できる問題だ。

企業にとってのメリット

実際にサービスを利用した企業からの評判は上々だ。例えば、以下のような評価が寄せられている。

「一つの求人に126人の応募があったが、HireArtを使ってその40%に絞り込むことができた。選ばれた優秀な応募者とより深い会話を通して採用を決定することができた。まさに欲しかった機能で、テーブルで踊りたいぐらいだ。」

利用した企業の多くが、面接前の審査で応募者のスキルを十分に評価できることに加え、採用プロセスが効率化されることについて、大変満足しているという。

求職者にとってのメリット

すでに利用している求職者は「およそ3,000人」だという。求職者のほうからも、HireArtは好評だという。なぜなら、一つのインタビューで、複数の雇用主から声がかかることがあるからだ。

そして、履歴書や職務経歴書だけでは表現しきれない「自分の本当のスキル」を証明できる、ということも求職者にとってのメリットになる。

コストはいくらくらいかかるの?

さて、気になるサービスの利用コストだが、それは「企業の規模や求職要件によって異なる」という個別見積りシステムになっているそうだ。

仮に、応募者に動画インタビューをして、それを自社で審査するという場合であれば、「月額百ドルから使える」とのこと。

通常の求人広告費用などを考えれば、この価格であれば試してみる価値は大いにあるだろう。

日本語版を展開する予定は?

HireArtの日本語版を展開する予定は?と聞くと、「興味ある!」とElli Sharef氏は即答。TechCrunchの記事が出たときに、百以上のツイートが日本からあっただけでなく、メールもたくさん来た。ものすごく反応がよかったという。

「詳しい理由はわからないけれど、日本でも求人には苦労しているという同じような状況なのかなと思った」とElli Sharef氏。

その後実際に日本市場を調査し、多くの転職者が大手の転職エージェンシーを利用していることがわかった。これは米国の市場とも似ているという。

「まだわからないけれども、日本語版には興味があって投資家とも相談してみようか考えているところ」とのこと。

もし、日本語版ができたら、日本の転職市場に大きなインパクトを与えることになりそうだ。

Elli Sharef氏よりメッセージを頂きました!

最後に、Elli Sharef氏より、ソーシャルリクルーティングの世界の読者の皆様に向けてメッセージを頂いた。

Elli Sharef 氏
「こんにちは!
ソーシャルリクルーティングの世界!

採用というのはどんな企業においてもとても重要です。実際、ある学術調査によれば、よい人材を獲得できれば企業の収益が120%が上がるというデータもあります。

よって、適切な人材を採用できるように時間もお金も投資しなければなりません。

履歴書や職務経歴書ばかりに頼りすぎてはだめです。履歴書や職務経歴書は何も教えてくれないから。

私を信用して。人材採用を考えている日本企業にとって、応募者はどんな人なのか、何ができるのか知ることができるので、HireArtはとても優れたソリューションです。日本の企業にサービスを提供できればとても嬉しいです。

あ、私は日本大好きです!2年ほど前に訪れたことがあり、とってもよかった。すばらしい文化ですね!」

その他の類似サービス

なお、類似のサービスとしては、技術者のプログラミングスキルに特化した「Interviewstreet」がある。

Interviewstreet

「Interviewstreet」では、サイトにアップされているプログラムの問題に対して、求職中のプログラマーがチャレンジする。

提出されたプログラムを見て、企業はその人のプログラムの能力を判断することができる。プログラムのコーディングの様子は、スナップショットがとられており、企業はプログラマーの作業をトレースしてチェックすることもできるようになっている。

ソーシャルリクルーティングの世界ブログでも、「Interviewstreet」が開催する採用のためのコーディングイベント、『CodeSprint』について、以下の記事で詳しく紹介した。

▼Apple、Facebook、Amazon…65社以上の有名企業の採用に直結!Webが可能にした新しい採用方式とは?
http://www.social-recruiting.jp/archives/6837

HireArtはどちらかといえば、マーケティングやデータアナリスト、営業などの採用に強く、「Interviewstreet」は開発者に強いという違いがある。

まとめ:試してみる価値はあり

事前に実際の業務に近いワークサンプルを多くの応募者にやってもらって、評価できるというのは企業にとっては人材のミスマッチを防ぐ上で役立つだろう。

HireArtはまだ新しいサービスで、これからさらに機能改良されていくだろう。もし、日本語バージョンもリリースされるとしたら、学歴や職歴に自信がないが、スキルを正当に評価してもらいたいと考える求職者にとって、よいアピール活動につながる。

プログラマー向けの「Interviewstreet」もそうだが、こうしたサービスによって、セキュアな環境でのデータのやり取りができるようになったため、オンライン上でまずは応募者のスキルを評価するという動きが今後ますます活発化するのではないだろうか。

興味がある企業の担当者は、ぜひ実際に試してみて欲しい。

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