ソーシャルメディア活用のお手本!スターバックスは、ソーシャルリクルーティングへの取り組みもすごかった!

ソーシャルメディア活用のお手本として紹介されることの多いStarbucks(スターバックス)。
実は、様々なソーシャルメディアを使って人材採用も行っており、その取り組みが、以下のスライドにまとめられています。
このスライドは2010年9月のものなので、やや古いのですが、この資料を参考にしながら現在行われている施策をみてみたいと思います。
Using Social Media to Attract & Engage Passive Candidates
Starbucksでは、従業員をパートナーと呼んでいて、あらゆる場所でこの呼び方が使われています。例えば、採用用のFacebookページ名は「Starbucks Partners」ですし、投稿でもHey, Partners!と呼びかけています。
Facebook/Starbucks Partners
Starbucksの採用用Facebookページは、「Starbucks Partners」 (https://www.facebook.com/starbuckspartners)です。通常のStarbucksのFacebookページ(https://www.facebook.com/Starbucks)とは分けて運用されています。
ページには、「Starbucks Job Search」というアプリが用意されています。このアプリで地域を指定して募集中の職種などを調べることができます(実はこのアプリは本家のFacebookページにも用意されていますが、本家のFacebookページでは、アプリの一覧を展開しないと表示されません)。
このアプリの一番下の「Play」を押して見ると、組み込まれた動画が再生されます。
今、再生できるのはStarbucksで働くある男性のストーリーです。彼の生活の中でStarbucksという職業がどんな位置にあるのかということがわかるとても印象的な動画です。
募集している職種を検索結果として出すだけではなく、Starbucksのストーリーを伝えようとしています。
このアプリを利用する人は、すでにStarbucksで働いてもいいかも、と思っている人たちですが、さらにその人たちを働きたくさせる「しかけ」だといえるでしょう。
もちろん、ウォールにも就職のイベントやインターンの募集、Starbucksによる奨学金の情報などさまざまな関連する情報を投稿し、ユーザーがシェアできるようにしています。
その他、地域などでターゲッティングして、様々な求人募集のFacebook広告も配信しています。
Twitter/ハッシュタグを使ってストーリーをシェア
Starbucksの採用のためのTwitterアカウント(https://twitter.com/#!/Starbucksjobs)を用意しています。
求人情報を主に流していますが、ハッシュタグをうまく使っています。
現在、使っているハッシュタグは「#tobeapartner」(パートナーになる)で、いろいろなユーザーがこのハッシュタグを使ってツイートしています。
以前のハッシュタグは「#reasontoworkatstarbucks 」(スターバックスで働く理由)で従業員の声をツイートしていました。
YouTube/いろんな職種のストーリーをシェア
StarbucksはYouTubeにも公式アカウントを持っており、その中の「Starbucks Jobs」というシリーズでは、会計、店舗管理、グローバルディベロッパーなどの裏方で支える人たちのストーリーなどが紹介されています。
動画を使った企業のPRは他の企業も取り組んでいて、以下の記事でも取り上げました。
▼これは面白い!「企業の採用動画・CM動画」12事例から分かる採用手法のトレンド
http://www.social-recruiting.jp/archives/8155
iPhoneアプリでも探せるように
StarbucksのiPhoneアプリ、Starbucks (http://itunes.apple.com/app/starbucks/id331177714)では、支払いに使えるStarbucksカードの管理や、友達にギフトを送れる機能などが用意されています。
このアプリにも、Jobという機能が用意されており、募集職種の検索や仕事内容の確認ができるようになっています。
このアプリを使う人は、Starbucksを頻繁に利用するファンが多いでしょうから、まさに「ファン」を従業員にするという方法です。ファンを従業員にする事例として、以前「Hard Rock Cafe」のやり方を紹介しました。
参考:ファンの40%が求人に応募!活用ツールにも注目!「Hard Rock Cafe」のソーシャルリクルーティング事例
http://www.social-recruiting.jp/archives/5925
まとめ:垣間見えるStarbucksの哲学
今回はStarbucksのソーシャルリクルーティングについてまとめてみましたが、いかがでしたか?
実は、このStarbucksのソーシャルリクルーティングについては、最初に紹介したスライドが調べるきっかけになったのですが、スライドが作られた頃と現在では、ずいぶんやり方が変わっていることに気づきました。
スライドには、Starbucksの姿勢として以下の文章が最初に紹介されています。
いつも新しいツールを試す。試して失敗する。チェックして調整する。
お客さんや応募者とは、彼らがいる場所で会い続けている。Facebook、Twitter、iPhone、LinkedIn。
自社のキャリアセンターを単に広告するのではなく、自社のソーシャルメディアチャンネルを紹介する。
ROI!ソーシャルメディアの努力のおかげで、採用が増えています!
常に新しい方法にチャレンジし、よりよい方法を探しているからこそ、実際の成果も出ているのでしょう。
他にも、「応募者に見つけてもらうのではなく、自分たちが応募したい人を見つける」「双方向でリアルタイムの会話をして、つながりと関係を作っていく」など、ソーシャルリクルーティングを行う上で、意識したい言葉が書かれています。
ソーシャルリクルーティングを問わず、魅力的な人材採用に成功している企業は、相当の努力をしているのだと改めて実感する事例です。

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