【寄稿】企業目線ではなく「人」を主体として、ソーシャルリクルーティングを考える/クラッチ:金城辰一郎氏

2012/01/25    カテゴリー: 寄稿



【寄稿】企業目線ではなく、「人」を主体としてソーシャルリクルーティングを考える/クラッチ、金城辰一郎氏

「ソーシャルリクルーティングの世界」ブログでは、さまざまな立場の方にソーシャルリクルーティングについての考えを寄稿いただいています。第3回目は、約20,000人のファンを抱えるカバのキャラクターでお馴染みのFacebookページ運用担当者であり、「ソーシャルメディアのハンパない状況」ブログのライターであるクラッチの金城辰一郎さんに寄稿していただきました。

今回、ソーシャルリクルーティングの世界に初めて寄稿させていただく金城と申します。現在はクラッチというソーシャルメディア活用に特化した会社でマーケティングを担当しており、ソーシャルメディア関係の最新ニュースブログ記事を書いています。

今回の寄稿では僕が考える「ソーシャルリクルーティングの世界」をお伝えしたいと思います。

「人」を主体としてソーシャルリクルーティングを考える

まず、僕が今回の記事で一貫して通したい前提が採用をしたい企業目線のソーシャルリクルーティングではなく、リクルーティングされる人を主体とした考え方です。

ソーシャルメディアを活用する人と採用したい企業の2つの立場を考えた時に初めてソーシャルリクルーティングの考え方が現れてくると思うのですが、現時点では、企業側の視点での話題のほうが比較的多いような気がします。

本記事で僕は、これまでのどの時代よりも、テクノロジーの力によってエンパワーされた「人」に主体をあてて、その中でソーシャルメディアがどう企業とのマッチングに影響していくかという、人と企業の間におけるソーシャルリクルーティングの世界について述べたいと思います。

情報洪水の中で「当たり前」がくつがえされる

ソーシャルメディアが当たり前のものになりつつある今、僕達はものすごい量の情報を手に入れることができるようになりました。

例えば、ニュース速報から、遠い街の状況、友人が食べた料理のことまで、これまででは得られることのできなかった情報がTwitterやFacebookなどを通して、洪水のように僕達の生活の中に入り込んでくるようになったのです。

そこには「ノイズ」のような情報も含まれますが、時としてこれまで出会うことのなかったような考え方に出会うことがあります。

みなさんもソーシャルメディアの情報を見ていて、ハッと気付かされるような経験はありませんか?

僕はそのような経験を多くします。むしろソーシャルメディアを通して大きく価値観を変えられた人間の一人だと言い切ることができるでしょう。

例えば、ソーシャルメディアでつながっている人達とのやりとりの中で、僕は「1日に数時間しか働かない働きかた」や「就職しないことはおかしいことではないこと」「TVや新聞を単純に信じてはいけないこと」といった考え方に出会い、これまで当たり前と思っていた考え方が大きくくつがえされたのです。

つまり、見える世界が大きく広がったのです。

自分との対話が、自分だけの答えを見つけてくれる

そして、ソーシャルメディアという多様な価値観の中で得た結論が、「では自分は何を考えているのか?」と答えを探す行為です。この答えこそがソーシャルメディアを活用して得たもっとも大きな価値だと断言できます。

就職活動を成功させるには、面接というコミュニケーションを通過しなければいけません。もちろん、通常の仕事も一定以上の成果を求めたいのであれば、面接に限らず、人とコミュニケーション活動は必須でしょう。

そのコミュニケーションをよりよいものにするのは、まず自分自身とコミュニケーションを取る必要があるのではないでしょうか?

対外的な対話と同じくらい「自分との対話」は重要だと思います。

つまり自分を徹底的に知ることが、ソーシャルリクルーティングを成功させる一番のコツだと断言します。

言い換えると、まずは中(自分)に対してのパーソナルブランディングを行う必要があるのです。それがないと外(他人)に対して自分の考えや価値観について説得力を持った形で伝えることなど到底できないと考えています。

なぜなら、何度も繰り返すようですが、今は個人の時代です。

大企業のレッテルや意味のない資格のラベルをはるという自己表現手段はソーシャルリクルーティングにおいてはほとんど通用しません。

「◯◯会社の〜〜です。」と社名を伝えるだけで終わる自己表現手段ではなく、自分とは何者かを自分の口で話せる人、積極的にそれを世の中に対してアウトプットして行動している人こそが、ソーシャルリクルーティングを成功させているのではないでしょうか。

日本が、会社が、上司が、ではなく自分の判断で考えて、自分の基準を持ちながら前に進める人間こそが、結果としてパーソナルブランディングを成功させることにつながるのでしょう。

やはりそのためには自分を知る必要があります。

仕事における「権限と責任」という考え方

こうした考えに至るキッカケの一つとして、アメリカで出会ったワークスタイルがあります。それは「権限と責任の一致」という考え方です。

アメリカでは残業という概念がほとんどありませんし、日本でよく聞くような過酷な労働環境もあまり見受けられません。

なぜなのでしょうか?

僕の仮説ですが、アメリカ人は日本人に比べて「好きな仕事をしている」からだと思います。もっというと「権限と責任」を同時に与えられながら、やりがいをもって仕事に取り組んでいるのです。

それに対して日本では「権利」は与えられないけれど、「責任」は与えられるというそれぞれの不一致が起こっている環境が見受けられる気がします。その理由としては社員が「仕事を好きでやっていない」からだと考えています。

仕事を好きでやっていない人間に権限も責任も与えたらどうなるでしょうか。

おそらく、責任を負いたくないから権限を使って無難な仕事をこなすようになり、よりよい成果はでないと想像できます。それを防ぐために日本では権限を取り払い、責任だけを与えられていると思います。

ソーシャルリクルーティングの理想的なサイクル

しかし、日本における権限と責任の不一致という問題の解決策は簡単で、自分が心から好きで熱意を持ってやれることを仕事にすればよいのです。

そして、人生をかけられるほど好きなことが何かを知っているのは自分の他いません。

自分の人生をかけてもいいと思えるくらい好きなことを見つけることこそが、ソーシャルリクルーティングという考え方において就職を成功させる最も適した方法ではないでしょうか。

1.ソーシャルメディアによって人々の価値観を知る
2.自分の価値観と照らし合わせ、何のために生きているのか考える
3.自分の考えをソーシャルメディアやブログを通じてアウトプットする

この1〜3 のサイクルこそが僕の考えるソーシャルリクルーティングの世界の循環です。

これを繰り返すことにより、自分を知ることができ、そして結果的にパーソナルブランディングというものに繋がり、よりよい仕事とのマッチングにつながることでしょう。

次はあなたの番

周囲の判断を気にせず、自分の好きなことについてソーシャルメディアで想いを持って発信していけば、必ず共感してくれる人から声をかけてもらえるでしょう。

声をかけてくれるのは必ずしも企業の担当者ではないかもしれません。しかし、人生において何らかの意味のある出会いであることは間違いないと思います。こうした出会いも含めて、ソーシャルリクルーティングの世界だと僕は考えます。

自分の想いを発信していく環境は整っています。

2012年はあなた自身のソーシャルリクルーティングの世界を創り上げてみるのはいかがでしょうか?

金城 辰一郎

■著者プロフィール:
株式会社クラッチ
営業セクション マルチコミュニケーションイノベーター
金城 辰一郎(Shinichiro Kinjo) 

ソーシャルメディアマーケティングに特化した株式会社クラッチにて、SEM、SEO、アドネットワーク広告、純広告などWEBマーケティングの幅広い知識を吸収していきながら個人的に可能性を感じていたソーシャルメディアについてブログやTwitterを通して情報発信をはじめる。

2011年初頭、社内へのソーシャルメディア啓蒙により、クラッチをソーシャルメディアマーケティングの会社へと導き、現在では会社全体のマーケティングとクライアントへの施策提案プランニングを平行しながらソーシャルメディアに関するブログを執筆。

ブログを月平均30,000PVのメディアへと成長させ、約20,000人のファンを抱えるFacebookページを運用。他にもメルマガやスライドシェアなどを駆使しながらインバウンドマーケティングを実践中。

[Blog] http://hanpanai.com/
[Facebook] http://www.facebook.com/shin.kinjo
[twitter] https://twitter.com/illshin
[pinterest] http://pinterest.com/shinkinjo/

※「ソーシャルリクルーティングの世界」ブログでは、寄稿を受け付けています。ご興味をお持ちの方は、下記よりご連絡いただけますと幸いです。
http://www.social-recruiting.jp/contact

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