【寄稿】イケダハヤト氏の考えるソーシャルリクルーティングの世界

2011/06/28    カテゴリー: 寄稿


ソーシャルリクルーティングの世界」ブログでは今後、さまざまな立場の方にとってのソーシャルリクルーティングについての考えを紹介していく予定です。
記念すべき第1回目の今回は、フリーのソーシャルメディアコンサルタントとして活躍されているイケダハヤトさんに、ソーシャルリクルーティングについてご寄稿いただきました!

ソーシャルリクルーティングは「想いを持った人材」を発掘する


ソーシャルリクルーティング

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こんにちは、今回の記事を担当させていただく、「ソーシャルウェブが拓く未来」を運営しているイケダハヤトです。

実は、私自身もソーシャルリクルーティングの恩恵を受けた経験があり、このテーマには強い思い入れがあります。まずは個人的な話をさせてください。

Facebookと衝撃的出会いと挫折

2009年に大学を卒業した私は、あるメーカー企業に入りました。Webが好きで、英語がある程度使えた私は、入社して早々に米国拠点用のFacebookページの立ち上げを任されました。

当時、日本では誰もFacebookについて詳しくなかったため、「とりあえずやってみろ」と若手の私に白羽の矢が立ったのです。ページ立ち上げは順調に進み、トライアル運用を始めることができました。

仕事を通してソーシャルメディアに触れた私は、この新しいツールに高い可能性を感じました。

思い立つや否や、「日本でもTwitterやりましょう!」と上司に提案を持ちかけました。

しかしながら、私の説明が悪かったのか、新人のペーペーが語るツイッター構想は思うように進まず、企画は立ち消えになってしまいました。私はひとり落胆しました。

ブログが転職のきっかけに

そんな挫折の一方で、備忘録として書き続けていたブログが、ある時大量のアクセスを集めました。

どうやらテレビでTwitter特集が放映されたらしく、私が書いたTwitterに関する記事に、検索エンジン経由で多くの人が訪問したようです。それをきっかけに、私のブログは月間数万PVのブログに成長しました。当時、国内にはソーシャルメディア系の情報サイトはほとんど存在しなかったのです。

そんなブログの読者の中に、私の前職、トライバルメディアハウスの池田紀行社長がいらっしゃいました。コメント欄やTwitter上で何度かやり取りをした後、意気投合しディナーをご一緒する機会を頂きました。

会食の場で私は当時の悩みを吐露し、社長はその言葉を真摯に聞いてくださいました。それだけでなく、ソーシャルメディアに関する新規事業の立ち上げに関わってくれないか、というオファーまで提供してくださいました。ブログが転職のきっかけになった瞬間でした。

このような経緯で、私はSMM(ソーシャルメディアマーケティング)コンサルティング事業部の立ち上げのため転職することとなり、前職のトライバルメディアハウスでは大変貴重な経験を積ませていただくこととなりました。

情報を発信することで「見つけてもらえる」

以上のような経験をした私としては、ソーシャルリクルーティングの本質は「情報発信」にあると感じています。

私は自分の専門性やソーシャルメディに掛ける想いをブログで発信し、自分が強い関心のある仕事に就くことができました。情報ネットワークが充実した今では、簡単に「見つけてもらえる」のです。

「想いや専門性を発信すれば見つけてもらえる」というメカニズムは、求職者側だけではなく、求人する企業側にも当てはまります。適切に情報を発信していけば、望んでいるような人材を引き寄せることができるでしょう。

こちらも卑近な例で恐縮ですが、前職時代、私はソーシャルメディアマーケティングのコンサルタントを募集するために「ソーシャルメディアマーケティングコンサルタントに求められるたった一つのこと」という一つのブログ記事を書きました。この記事は2,000程度閲覧され、この記事をきっかけに数名の方からの採用エントリーを頂くことができました。私の例はいささか極端ではありますが、適切な情報を適切なターゲットに届ければ、非常に効率よく人材をマッチングさせることが可能になっている、ということです。

コントロールを諦め、リアルな情報を発露していく

「今も情報発信は頑張っているよ!」という声が聞こえてきてしまいそうですが、ソーシャルリクルーティングの重要な観点は、「リアルな情報」を届けることです。ブランドの仮面をかぶることではなく、自分たちの弱みも含めてさらけ出せる「リアルさ」が求められます。

ソーシャルウェブによってブランドはコントロール不能になりつつあります。企業がいくら美辞麗句を並べたところで、従業員の「つぶやき」の方が真実味に満ちているわけです。

コントロールはもうできないことを許容し、そこで働く「個」が見える、「想いのこもったリアルな情報」をターゲットに届けていけば、最良のマッチングが実現されるはずです。

ソーシャルリクルーティングが広がることによって、かつての私が経験したような「発掘」は至るところで発生するようになるでしょう。一方、企業側も努力次第で、有能な求職者に「発掘」してもらえる可能性が高まるはずです。

ソーシャルウェブは社会の透明性を高め、リクルーティングのあり方も着々と変えています。まだまだ黎明期ではありますが、「ソーシャルリクルーティングの世界」を通して知見を深め、ぜひ新しいアプローチにチャレンジしてみてください。

profile ■著者プロフィール:
イケダハヤト (Ikeda Hayato)

1986年生まれ。早稲田大学卒業後、大手半導体メーカーでグローバルウェブ広報を担当。その後トライバルメディアハウスでソーシャルメディアマーケティング事業部を立ち上げ。大企業を中心にソーシャルメディアマーケティングのコンサルティングを手がける。2011年4月より独立し、ソーシャルメディアに関する講演・執筆活動などを行っている。著書に「フェイスブック私たちの生き方とビジネスはこう変わる」(講談社)、「Facebookマーケティング戦略」(共著、翔泳社より発売予定)がある。講談社現代ビジネスにて「ソーシャルウェブが未来を創る!」を連載中。 http://www.ikedahayato.com/
 

※「ソーシャルリクルーティングの世界」ブログでは、寄稿を受け付けています。ご興味をお持ちの方は、下記よりご連絡いただけますと幸いです。
http://www.social-recruiting.jp/contact

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