Apple、Facebook、Amazon…65社以上の有名企業の採用に直結!Webが可能にした新しい採用方式とは?

2012年1月に開催された「CodeSprint 2」は誰でも参加できるオンラインコーディングイベントです。
参加者が一斉に同じ問題に対してプログラムをコーディングするイベントはよくありますが、このイベントの注目ポイントは、
企業の採用活動と直結していることです。
参加者は、Facebook、Amazon、Apple、DropBox、Skype、Quoraなど65社以上の企業に応募することができ、企業は応募者のコンテンストの結果を見て、面接に招待できるようになっています。
今回は、このイベントについて取り上げてみたいと思います。
イベント概要
このイベントを主催するのは、プログラマーのコーディングスキルに主眼を置いた人材採用サービスを運営するスタートアップ企業である「InterviewStreet」です。
今回開催された「CodeSprint 2」は、誰でも参加できるようになっており、出題されるプログラムの問題に対し、2日間かけて取り組みます。プログラムを提出すると、ポイントが獲得できます。
参加者は、プロフィールページを持つことができ、また、任意の企業にも応募できるようになっています。
参加企業(http://cs2.interviewstreet.com/recruit/challenges/)は、応募者のプログラマーの中から、優秀なプログラマーを面接に誘うことができます。
どんな問題が出るの?
出題される問題は、現実の企業が直面している「現実世界の問題」とコンピュータアルゴリズムに関する問題の2つのカテゴリーがあります。
コンピュータアルゴリズムの問題は、カードのシャッフルのアルゴリズムやボードゲームのアルゴリズムなどに関連する汎用的な問題です。
現実世界の問題は、参加企業が提供する問題で、実際の業務に直結した問題です。以下のようなサンプル問題が提示されています(ただし、これはつまらない問題らしいです)。
Quoraは、Quora Nearbyという位置情報サービスを使って、位置情報とトピックを関連させている。Quoraの質問は、一つ以上の関連のトピックを持っている。
この特性によって、トピックと質問に、近くの場所、ユーザーの現在の場所、あるいは地図上の任意の場所を示すことができる。
タスクは、特定の制限に従って、インプットされたロケーションに近いトピックまたは質問を見つけられるようなプログラムを書くこと。
使用言語は問わないが、Linuxで動作すること。
Webサイトから提出できる
問題は以下のような形で選択できるようになっています。
問題を開くと、条件などが記載されています。
画面をスクロールすると、直接コードを書けるようになっています。使用言語も切り替えられるようになっています。
Web上でコンパイルもできますし、完成したらアップロードして提出することができます。
コンテンストの結果として、ランキングが表示されます。Hacker名、スコア、提出数などが一覧になっています。
タイムライン
以下のような流れでイベントは開催されました。
■ 1月5日
プロフィール登録、企業への応募開始
■1月6日:午後8時
コンテンスト開始、問題が公開される
■1月8日:午後8時
問題の提出締切
プロフィール登録、企業への応募は引き続きオープン
■1月11日
プロフィール登録と企業への応募締め切り
企業の応募者のレビュー開始
■1月20日
企業の応募者のレビュー期間終了
面接への招待開始
なお、参加企業がこのイベントを通して人材を採用した場合、主催するスタートアップ「Interviewstreet」に1万ドル支払うことになります。
「Interviewstreet」という企業
このイベントを主催している「Interviewstreet」は、優れたプログラマーのアピールの場として、『Interviewstreet』というサイトを運営しています。
ここでは、提供されているプログラムの問題に対して、求職中のプログラマーがチャレンジすることができます。
提出されたプログラムを見て、企業はその人のプログラムの能力を判断することができます。プログラムのコーディングの様子は、スナップショットがとられており、企業はプログラマーの作業をトレースしてチェックすることもできるようになっています。
プログラマーのスキルの見極めに苦労している企業には、実際の能力がわかるこのサービスは魅力的でしょう。
まとめ:Webが可能にした新しい採用の方式
プログラマーの中には、面接が苦手という人もいらっしゃるかと思います。
もちろん、コミュニケーション能力があったほうがよいのですが、面接で落ちてしまって本来の自分のプログラミングスキルがアピールできないという人にとっては、挑戦しがいのあるコンテストではないでしょうか。
1月に開催された「CodeSprint 2」では、海外のプログラマーにも門戸を開いており、ビザの発行なども受け付けている企業もありました。今後も開催されると思われるので、海外就職に興味のある方は挑戦してみてはどうでしょうか。
採用側にとっては、自社のプログラムテストだけでなく、他社のプログラムテストの結果も見えることで、広い視野で応募者を評価するきっかけになりそうです。
こうしたサービスもソーシャルリクルーティングの一種だと考えられ、国内でも同様のサービスが生まれそうです。

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