Facebook広告って何?どうやって出稿するの?FB広告の基本と掲載方法【初めてのFacebook採用ガイド】


アカウントすら持っていなかったのにFacebook採用の担当になってしまった旅行会社「株式会社にこにこ☆トラベル」の人事部で働く木下(きのした)君。なんとかウォールでのコミュニケーション方法を教えてもらって、写真や動画などの投稿が出来るようになって安心していたら今度は・・・・・・・。 (⇒過去記事)
助けてー!りくるちゃーーん! 人事部長に、最近「いいね!」数ランキングが話題になっているみたいだけれどウチは何位くらいなの?って聞かれて見たら、ファンが1人 Σ(・□・;)!それを見かねたらしく「予算を5万円あげるから、テストも含めてfacebookで広告を出してみなさい!」って言われたんだけど。。Facebookに広告・・・ってどうやって出すの?代理店さんにお願いすればいいの?? |
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(株)にこにこ☆トラベル 人事部 木下 |
それ私だよね??? facebook広告は、出稿自体はカンタンだから木下君でもできるはずだよ! でも本当は、広告を出すべきかどうかをチェックしてから予算を申請したり、、事前のステップがあった気もしたんだけどな・・・(*´・д・)(・д・`*)
・Facebook広告って何?
・Facebook広告の種類&課金方式
・Facebook広告の配信&設定方法
それではライターさん、よろしくお願い致します。
Facebook広告って何?
Facebook広告とは、Facebookの右ペインに表示される広告のことです。(新タイムラインでも、旧タイムラインでも、facebookページを表示していても右サイドに表示されます。)
Facebookユーザーであれば誰でもFacebook広告を配信することができます。
Facebookページはもちろん、Facebookで作成したイベントやFacebookアプリなどのコンテンツや、自分のサイト(外部サイトのURL)に対して広告を掲載することができます。
後で詳しく解説していきますが、配信するには、以下の項目の設定や登録をする必要があります。
・広告の種類や内容
・広告をクリックしたときのリンク先
・配信ターゲット
・配信期間
・予算
・支払い先情報
今回は、木下君が管理しているFacebookページ「株式会社にこにこトラベル(新卒採用・中途採用)」に対して、最も一般的な広告である「Facebook広告」を配信してみましょう。
【ターゲット】
今回の配信対象者は、東京在住の旅行に興味のある大学や大学院生くらいの年齢の男女とします。【目的】
就職活動中の学生に「株式会社にこにこトラベル(新卒採用・中途採用)」のFacebookページを知ってもらい、「いいね!」をクリックしてもらうことです。
Facebook広告の種類 (タイプ)
Facebookに掲載できる広告には、大きく分けて以下の2種類があります。
・Facebook広告
・スポンサー記事
それぞれについて簡単に説明しましょう。
■Facebook広告
Facebook広告は、オリジナルの広告文、画像、リンク先などを指定して配信したり、Facebookページのウォールに投稿した内容を配信することが可能です。
Facebook広告の場合、記事のタイプとして、以下の2種類が選択できます。
・Page Post Ad
・Facebookページ向けFacebook広告
Page Post Ad
「Page Post Ad」は、Facebookページのウォールに投稿した内容を使ってFacebookページを広告するもので、配信者は表示するウォールの投稿内容を「Page Post Selection」のプルダウンメニューから選択することができます。
ウォールの投稿内容そのものが表示されるので、その投稿に対する「いいね!」やコメントの数が表示されます。また、広告から直接その投稿をシェアすることもできます。
Facebookページ向けFacebook広告
「Facebookページ向けFacebook広告」はFacebookページの内容を広告するもので、配信者は、広告のタイトル、テキスト、画像を指定することができます。
広告を見たユーザーは、広告をクリックしてFacebookページを表示したり、あるいは広告から直接ページに対して「いいね!」をクリックすることができます。
なお、広告が表示されたユーザーの友達で、そのFacebookページに「いいね!」している人がいる場合、広告の下に『○○さん(ユーザーの友達の名前)が「いいね!」と言っています』と表示されるようになっています。
※今回は、この「Facebookページ向けFacebook広告」を使って配信します。
■スポンサー記事
スポンサー記事は、Facebook内の友達のつながりを活用した広告です。
例えば、Facebookページのスポンサー記事を広告出稿すると、すでにそのFacebookページに「いいね!」をクリックしている友達に広告が表示されるようになります。そのFacebookページに対して「いいね!」と言っている友達がいない場合は、表示されません。
スポンサー記事では、タイトルやテキスト、画像などを配信者が指定することはできません。
この広告は一定数の「いいね!」が獲得できた後に配信すると効果的です。配信ターゲットや目的によって異なりますが、スポンサー記事を配信するときの「いいね!」の数の目安は、1,000以上と考えるとよいでしょう。
スポンサー記事の場合、記事のタイプとして、以下の2種類が選択できます。
・Facebookページのいいね!に関する記事
・Facebookページの投稿へのいいね!に関する記事
「Facebookページのいいね!に関する記事」
「Facebookページのいいね!に関する記事」は、Facebookページに対して友達が「いいね!」と言っていることを表示します。広告には、「○○さん(広告を見ている人の友達)が、株式会社にこにこトラベル(新卒採用・中途採用)について「いいね!」と言っています。」と自動的に表示されます。画像は、Facebookページのプロフィールアイコンが表示されます。
「Facebookページの投稿へのいいね!に関する記事」
「Facebookページの投稿へのいいね!に関する記事」は、Facebookページのウォールの最新の投稿内容を表示し、それに対して友達が「いいね!」と言っていることを表示します。
Facebook広告の課金方式
Facebook広告の課金方式には、以下の2種類があります。
・CPC(Cost Per Click)
・CPM(Cost Per Mille)
それぞれについて、簡単に説明しましょう。
■CPC
CPCは、広告がクリックされるたびに課金されるクリック単価広告です。クリック単価を10円にすると、1回クリックされるごとに10円が課金されます。予算が100円の場合、クリック単価が10円であれば、10回クリックされるまで、広告が表示されることになります。
※今回は、課金方式はCPCを選択します。
■CPM
CPMは、広告が1,000回表示されるたびに課金されるインプレッション単価広告です。インプレッションとは、広告が表示されるときの単位です。
インプレッション単価を100円にすると、1,000回表示されるたびに100円が課金されます。予算が200円の場合、インプレッション単価が100円であれば、広告は2,000回表示されます。
Facebook広告を作成する
それでは早速、広告を作成してみましょう。
まずは、「株式会社にこにこトラベル(新卒採用・中途採用)」に管理人アカウントでアクセスしましょう。右側に「広告を使って宣伝」というメニューが表示されるので、クリックします。
広告の設定画面が表示されるので、画面にしたがって以下のように設定していきます。今回は、最も一般的な「Facebook広告」を作成し、配信していきます。
Destination: 広告を配信したいFacebookページをプルダウンから選択
タイプ: 「Facebook広告」を選択
記事のタイプ: 「Facebookページ向けFacebook広告」を選択
リンク先タブ: 「デフォルト」を選択
タイトル: Facebookページ名が表示されます
本文: 広告文を入力(135文字まで入力可能)
画像: プロフィール画像以外を使用したい場合は、任意の画像を選択(画像のサイズ:幅110ピクセル×高さ80ピクセル)
これで、「株式会社にこにこトラベル(新卒採用・中途採用)」の広告が作成できました。
設定ができたら「続行」をクリックします。
ターゲットを設定する
ターゲット設定の画面が表示されるので、以下のように広告の配信対象を設定していきます。
■地域
今回は、東京在住の人に対して配信します。
『国:』の横にある空欄のテキストボックスに「日本」と入れると、以下のように都道府県などを指定できるようになります。
『都道府県・州など・市区町村』のラジオボタンを選択するとテキストボックスが表示されます。例えば、東京なら「to」などと半角英数字で入力すると、以下のように予測語が表示されます。
■ユーザー層
今回は、新卒の大学生、大学院生を対象にするので、年齢は21−25歳に限定します。
『厳密年齢ターゲット設定』を選択すると、年齢オプションで指定した年齢層のユーザーだけに広告が配信されます。たとえば、24歳から35歳までのユーザーをターゲットに設定した場合、広告はその年齢層のユーザーだけに表示され、36歳になったばかりの人には表示されません。このボックスをオフにすると、指定した年齢層のユーザーに加えて、そのすぐ外側の人にも広告が配信されるようになります。(via :Facebookヘルプ)
■趣味・関心
今回は、「カテゴリ」から指定します。
「カテゴリ別ターゲット設定に切り替える」をクリックしてください。Facebookに登録されたプロフィール情報から、設定した内容にマッチしている人のみに配信できるようになります。
左側が「大カテゴリ」、右側が「小カテゴリ」となっています。
今回は、『好きな活動:旅行』とアカウント設定している人に対して広告を配信します。
左側の大カテゴリから「好きな活動」をクリックしてから、右側の小カテゴリから「旅行」を選択します。
■Facebook上のつながり
管理しているFacebookページに「いいね!」を押しているかどうかなど、つながりを選択することができます。
今回は、「株式会社にこにこトラベル(新卒採用・中途採用)のファンでない人のみ」を選択します。
配信予想数を確認する
ここまで設定したら、現在の設定で何人くらいのユーザーが配信対象になっているのか確認してみましょう。
右側の「予想配信数」を見てみます。上記の設定では246,520人となっています。十分な配信数でしょう。
この配信数が少なすぎたり(目安:5000人未満)、多すぎる場合(目安:300万人以上)は、設定を変更して、適切な数に配信されるように調整してください。
設定ができたら「続行」をクリックします。
広告キャンペーン、価格設定、日程を設定する
今回は、以下のように設定していきます。
■通貨と時間
デフォルト設定で日本にマッチした条件が設定されているはずです。確認し、問題があれば修正してください。
■広告キャンペーンと予算
任意の広告キャンペーン名と予算を設定します。
予算は、「1日当たり」と「通算予算」を選択できます。「通算予算」を選択した場合は、次に設定する「広告キャンペーン日程」で指定した期間が対象となります。
■広告キャンペーン日程
広告を配信する期間を設定します。指定期間内に予算に応じて広告が配信されます。
カレンダーのイラスト部分をクリックすると、カレンダーが表示され、月日を選択することができます。
■価格
1クリックあたりの推奨入札価格が提示されます。
問題なければこのまま設定しましょう。価格を推奨価格よりも下げてしまうと、広告が表示される機会が少なくなってしまうので、変更する場合は最低推奨価格以上で設定することをおすすめします。
今回は、1クリック59円が推奨価格になりました。広告が1クリックされるごとに、59円が課金されるということです。推奨価格は、ターゲットや配信期間によって異なります。
なお、課金金額は必ずしも59円とは限りません。広告表示のためにかかった最低金額が課金されるので、大抵の場合は59円以下で課金されます。59円以上で課金されることはありません。
ここまで設定できたら「広告の確認」をクリックします。
広告内容の確認
指定した広告内容が表示されます。内容を確認し問題がなければ「注文する」をクリックします。
修正がある場合は「広告を編集」をクリックして、元の画面に戻り修正してください。
支払いを方法を設定する
支払い方法を追加画面が表示されます。任意の支払い方法を指定してください。
支払いは、広告が配信されたあと、実績分が課金されるようになっています。
支払いを選択した後の画面は、カード会社や支払い機関によって異なりますので、画面にしたがって必要情報を登録してください。
また、登録時にFacebookパスワードの入力が求められます。
事業所情報を登録する
続いて事業所住所の登録画面が表示されます。住所は、選択した支払い機関に登録されている情報が読み込まれるようになっています。
「Facebook広告をビジネス目的で利用しますか?」という項目で「はい」を選択します。
事業名に「株式会社にこにこトラベル」を入力します。
会社住所が請求先住所と同じであれば「請求先住所を使用する」を、異なる場合は「別の住所を使用する」を選択します。
「企業にかわって広告を管理する代理店の方ですか?」では、今回は代理店ではないので「いいえ」を選択します。
「変更を保存」をクリックします。
広告マネージャー
広告の設定が正常に完了すると広告マネージャーが表示されます。
広告マネージャでは、広告の設定状況や、予算、掲載期間などを始め、実際にどれくらい配信されたか、どれくらいクリックされたかという統計データを確認することができます。
特に注目するべきは「つながり」という数字です。これは広告をクリックしてくれた人のうち、Facebookページに「いいね!」をクリックしてくれた人の数です。
Facebook広告の設定内容は、広告マネージャーからいつでも変更が可能ですし、新しいキャンペーンを登録することもできます。もちろん、指定した期限内や予算の消化前でも、配信を停止することも可能です。
広告を配信したら、配信状況やクリック数、つながりの数をチェックして、反応が悪いようであれば、広告の内容や配信対象を変更してみましょう。
まとめ
初めてオンライン広告を出稿する方にとって、最初は覚えなければならない仕組みや用語がたくさんあるので、難しく感じるかもしれません。文章だけではわからなかったことも、実際に配信してみると、わかることもあります。Facebook広告は低価格から始められるので、実験的に試してみて、反応を見ながら予算を増加していくのがおすすめです。
※本記事は、2011年12月16日時点のFacebookの仕様・機能に基づいて解説しています。

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