世界最大級の求人メディア「Monster.com」ソーシャルリクルーティングに参入!BranchOut・LinkedInへの影響は?

2011/08/18    カテゴリー: 最新動向(海外・国内)



世界最大級の求人メディアMonster.com、ソーシャルリクルーティングに参入!

2011年7月、世界最大級の求人メディアであるMonster.comが、
Facebookアプリ「BeKnown」をリリースしました。

「BeKnown」は、Facebook内にプロフェッショナルネットワークを作ることができるアプリです。下記の紹介動画にそのコンセプトがよく現れています。

ずばり、友達ネットワークとプロフェッショナルネットワークをFacebookという一つのプラットフォームに集約してしまおう、というアプリです。


世界最大級の求人メディア Monster.com

現時点では、Facebook内にプロフェッショナルネットワークを作ることができる「BranchOut」とほぼ同じサービスモデルだといえるでしょう。

今回は、世界最大級の求人メディアであるMonster.comが、Facebookアプリに参入したことは競合となる「BranchOut」、さらに「LinkedIn」にどんな影響を与えるのかということについて考えてみましょう。

「BranchOut」と「BeKnown」の違い

Monster.comとは、100万以上の求人が掲載され、1億5千以上の履歴書が登録され、月間63百万人以上の転職者が利用するという世界で最も大きい求人サイトの一つです。現在は、世界36ヵ国で展開しています。(参考:http://en.wikipedia.org/wiki/Monster.com)。

この企業がいよいよソーシャルリクルーティングに乗り出してきたということは、世界の採用事情に大きな変化をもたらすでしょう。

同等の機能を持つBranchOutは、2011年6月にアプリ内に求人を掲載できる機能、企業やヘッドハンターがアプリユーザーをスカウトする機能を追加したことを発表したばかりです。その1ヶ月後に、新アプリBeKnownの発表があり、ソーシャルリクルーティングが一気に盛り上がってきました。

二つのアプリの大きな違いの一つが、求人情報のマッチングです。

BranchOutでも、ユーザーに適した求人情報が紹介されるような仕組みが用意されています。ただし、この求人情報の詳細はIndeed.comという別の大手求人メディアの情報にリンクするようになっており、現段階ではユーザーがアプリを使ってBranchOut内で直接応募することはできません。

その点、BeKnownではMonster.comに集積された圧倒的な量の求人情報の中から、アプリ内でユーザーにマッチしたものを抽出できるところに大きな違いがあります。

なお、BranchOutは2011年8月に、企業がBranchOutユーザーにスカウトメールを送れる機能を拡充する予定です。先にリリースされたBranchOutには、Facebook内で獲得した膨大なユーザーがいるので、企業にとっては多くのユーザーにリーチできることは利便性が高いということもできます。

一方のBeKnownは、Monster.comがすでに1億5千以上の履歴書(!)を持っていることに大きな可能性を感じます。まだ、履歴書データの連携などは未発表ですが、求人サイトとして蓄積してきたデータを活用する可能性は十分あるでしょう。

迎え撃つ「LinkedIn」は?

プロフェッショナルネットワーキングサービスであるLinkedinも、Facebookのソーシャルグラフを活用したサービスであるBranchOutやBeKnownを、同じビジネスモデルの競合として強く意識しています。

2011年7月1日には、BranchOutやBeKnownといったサービスからのLinkedInへのAPIアクセスをすべてシャットダウンするという力技で対応しました。

(参考:LinkedIn Cuts Off API Access To BranchOut, Monster’s BeKnown And Others For TOS Violations http://techcrunch.com/2011/07/01/linkedin-cuts-off-api-access-to-branchout-monsters-beknown-and-others-for-tos-violations/

LinkedInモデルのFacebookアプリの未来

Facebookの7億5千万人のソーシャルグラフを活用した採用サービスには、まだまだ世界中に具現化されていないビジネスモデルがたくさん眠っています。

LinkedInのようなプロフェッショナルネットワーク機能をFacebook内でも構築できるというBranchOutやBeKnownの動きは、今後のソーシャルリクルーティングに大きな影響を与えるでしょう。

国内でも、エンジャパンがenTreeWorkというFacebookアプリをすでにリリースしています。今後、もっとたくさんの新規サービスが参入し、大きな市場となることでしょう。

ただし、懸念事項もいくつかあります。ソーシャルリクルーティング先進国のアメリカでは、ソーシャルリクルーティングを実現するアプリの個人情報の取得経路や管理に不安を感じるユーザーがいること、登録ユーザーの一部には、アプリ登録者に届くメールをスパムとして批判していることなどが課題になっています。また、以下の図はBranchOutのアクティブユーザー数ですが、7月に入って伸び悩んでいることなどがわかります。

BranchOut アクティブユーザー数

まとめ

今回の記事では、巨大求人メディアのMonster.comがFacebookアプリに参入したことを取り上げ、競合であるBranchOutとの比較をしてみました。

まだまだ世界的にみても、発展途上であるソーシャルリクルーティング領域において、上記以外の様々なサービスが産まれ始めることを、これからも期待したいと思います。

 

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