LinkedInがビジネスに不可欠になる日:Company Pageを知る

世界で最も利用されているビジネスSNSであるLinkedIn。
ユーザー登録している人もいるでしょう。LinkedInはソーシャルリクルーティングの代表的なサービスです。
ここ最近は、2011年5月株式公開があったり、日本語版の立ち上げを、MIT Media Labに就任予定の伊藤穰一氏がサポートするといったニュースが話題になっています。
ビジネスSNS、プロフェッショナルネットワーキングサービスという言葉が示すように、LinkedInはユーザー同士がビジネスにつながるコネクションを作ったり、企業が欲しい人材をヘッドハンティングしたり、という目的で使われるソーシャルメディアです。
しかし、それだけではありません。
LinkedInには「Company Page」という機能があります。
これはもともと企業の「Profile Page」と呼ばれていたものを大幅にリニューアルしたもので、採用情報を始め、様々な企業情報を登録することができます。実は、この「Company Page」が企業、特に中小企業やB2Bの企業に注目されており、米国ではマーケティング戦略において欠かせないものとして認識されつつあります。
そこで、今回はLinkedInの「Company Page」について紹介します。
なお、以降では企業ページと呼びます。
Linkedinの企業ページとは何か
企業ページとは、LinkedIn上に無料で作れる企業の公式プロフィールページです。LinkedInにユーザー登録すると、自分の職歴やスキルなどを登録するユーザーの「プロフィールページ」が用意されますが、企業ページはユーザープロフィールページの企業版だといえるでしょう。
ユーザーが企業ページにアクセスすると、その企業の採用情報や提供するサービスや製品の情報を見ることができるだけでなく、その企業ページを「フォロー」することもできます。フォローすると、その企業ページの更新情報が通知されるようになります。その他、代表者や従業員の情報が公開されていればそれを見ることもできますし、企業の製品やサービスについてのレコメンドを投稿することもできます。気になる従業員に直接LinkedIn上でメッセージを送ってコンタクトをとることもできます。
企業にとっては、通りいっぺんの企業情報だけでなく、採用の理念や企業文化、さらにその企業を支えるメンバーの顔を見せることで、その企業の中身を強調することができることがメリットです。企業ページを見に来る人は、求職者だけではありません。求職者に加え、顧客、見込み顧客、またパートナーを探している企業など様々です。
企業ページにはAnalyticsというアクセス解析機能が用意されています。企業ページのページビュー、ユニークユーザー数(それぞれ企業ページ全体/各ページごとに表示可能)や、ユーザーのアクション(従業員へのコンタクト、プロモーションのクリックなど)、フォロワー数の増減を確認することができます。
企業ページの例を見てみよう
では、実際に企業ページを見てみましょう。最も企業ページを使い込んでいる企業といえば、もちろんLinkedinそのものです。
■OverView
まずはOverViewを見てみましょう。
①は企業の概要です。
その上の②は、その企業が関連するニュースです。企業ページの設定で、自社に関連するニュースを表示するかどうかを選択することができます。
続いて③は、従業員を表示しています。この表示枠は、「Your Network(ユーザーのLinkedinのつながりに関連する従業員)」「New Hires(新入社員)」「Employees(全従業員)」というタブで切り替えることができます。
Linkedinでは、ユーザー同士の関係を1st(直接つながっている)、2nd(自分とつながりのある人がつながっている)、3rd(自分とつながりのある人とつながっている人がつながっている)というように、階層で分けています。
筆者も自分の2ndのつながりでLinkedInのExecutive Chairman でco-Founderの人がいるとは驚きでした。
④は企業をフォローしているユーザーの数です。
⑤は自分とこの企業の従業員とのつながりを表示しています。
■Careers
続いてCareesを見てみましょう。現在の採用情報が表示されます。
複数の職種で採用が行われている場合、LinkedInの登録情報から最も適したものが表示されるようになっています。リンクをクリックすると、その職種の詳細が確認できますし、応募ボタンも用意されています。また右側には人事担当者の連絡先も表示されています。
その他、画面にはうつっていませんが、下にスクロールすると、従業員の写真付きコメント、動画による従業員のコメントがあります。その従業員のプロフィールページに飛べば、そこから連絡をとることもできます。
■Product & Services
続いてProduct & Servicesを見てみましょう。こちらは、製品情報やサービス情報を登録するページです。
各サービスを紹介すると詳しい情報が表示される他、そのサービスをレコメンドしているユーザーも表示されます。もちろん、自分のネットワークに近い人から順に表示されるようになっています。
もし、自分がある企業のサービスを利用しようかどうか迷っているときに、このページで自分とつながりのある人がリコメンドしていたら、それはとても大きな影響力を持つことになるでしょう。
■Analytics
最後のAnalyticsは、その企業ページの管理者のみが表示できるタブです。つまり、ページにアクセスしたユーザーは見ることができません。以下の内容がグラフィカルに表示されます。
各タブのページビュー、合計のページビューが表示できます。
・ユニークビジター
訪問者数が各タブ、合計で表示されます。
・Clicks: Products & Services
従業員へのコンタクト、プロモーションのクリックなどユーザーによるアクションの数が表示されます。
・Members following
企業ページのフォロワー数が表示されます。
おもしろいところは、それぞれ自分の企業と似た企業の統計データが一緒に表示されることです。比較することで、自分のページが見られているのか、アクションが多いのか把握することができます。
企業ページ以外の機能も盛りだくさん
今回は、LinkedInの一般的な利用方法やその特性についての紹介は、他にも日本語の記事があることから、LinkedInの中の企業ページについて焦点をあてて紹介しました。初めて企業ページについて知ったという人も多いのではないでしょうか。
LinkedInの一般ユーザーとしての利用方法や機能などについて、ご要望が多ければ別途記事を公開しますので、ぜひご意見などコメントにて投稿してください。

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