表参道がクリエイティブを刺激する!?表参道×ITが飛躍する5つの理由


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今、表参道が熱い!

新進気鋭のベンチャー企業が続々とオフィスを構え始めている街、それが表参道です。今回は表参道が注目される理由を書籍「新クリエイティブ資本論」を踏まえて紹介していきましょう。

新クリエイティブ資本論

初めに筆者は表参道がとても大好きで、とても精通しています。

創業して10年以上一貫して表参道にオフィスを構え、表参道で住んでた時期も計算すると計3,000食近く食事しているため飲食店事情にも精通、何年も全従業員と月1回個別にオフィス界隈を散歩をしながら対話をする「カジュアルミーティング」を行っているため、街の変化もずっと見てきました。

さらに、初めてのオフィスだったマンションから考えると計7回の移転・増床を行っており、表参道のオフィス事情に関して言えば不動産業者以上の知見を持っていることを自負しています。

今回、2015年6月に表参道の骨董通りに移転することが確定したため、改めて筆者が感じている表参道の可能性と魅力について現在オフィス移転を思案されていらっしゃる方の参考になればと思い紹介していきます。もちろん、すでに渋谷や六本木というIT集積地と言える地も存在していますが、表参道はこれからの日本を支える街として発展し、よりクリエイティビティあふれる世界に進出するサービスが生まれるエリアになる余地があります。よって今回は最近急速にITベンチャーやスタートップ企業が集まっていることからもうかがえるように、なぜ表参道がチャレンジングなビジネスにとって最高な街であるかを、クリエイティビティと都市の関係を論理的に解明し世界中で話題となり昨年改訂版が発売された「新クリエイティブ資本論」と合わせながら解説します。

「クリエイティブ資本論」とは?

経済学者かつ社会科学者であるリチャード・フロリダ氏が提唱する「クリエイティブクラス」にまつわる一連の主張で、クリエイティブ・クラスとは「アメリカの脱工業化した都市における経済成長の鍵となる推進力と認識された社会経済学上の階級」を指しています。この投稿では過去に発売された書籍を参考に引用しています。

Spotify、Square、eBay、Dropboxも最初の地は表参道!その魅力とは?

Spotify、Square、eBay、Dropboxなどシリコンバレーを代表するスタートアップ企業、古くはOverture(米Yahoo!が買収)、今や日本を代表するインターネット企業に成長したYahoo!Japanも日本進出時や本格稼働を始めた時に選んたのが表参道でした。

一体なぜ世界の注目ベンチャーや特に最近話題の企業が表参道に集まりつつあるのでしょうか?

ベンチャーにとって最も重要なのはクリエイティビティ。そして、表参道はクリエイティビティを刺激する街です。だから選ばれているのです。

心理学者で都市とクリエイティビティの関係を研究する第一人者であるディーン・キース・サイモントン氏はクリエイティビティに関して、

「役に立ち機能するが明確ではないものを世に送り出す行為」
「新規性、有用性、そして驚きの結晶」

と定義しています。さらに、

「多様な経験や豊かな視点を持つ知識人は、クリエイティビティを好む」

と明言しています。

またクリエイティブ資本論では「人は本来だれでもクリエイティブである」ことを大前提としつつ、クリエイティビティを発揮できるかどうかは「様々な関心や知識を示す精神」と関係しているとも指南しています。

まさに表参道はこの精神を最も刺激する街と言え、「意義ある新しい形態を作り出す」仕事に従事しているクリエイティブクラス(クリエイティブな職業階級)にとって最高の街です。

この結論を元にもう少し詳細に5つの理由に分解しまとめていきます。

選ばれる理由1:立地とサイズ感

表参道は徒歩圏でいろいろな街がある
表参道は、渋谷、原宿、六本木、外苑前・青山一丁目、西麻布とそれぞれ文化がまったく異なる世界でも有数の個性あふれるエリアが徒歩圏内にある「唯一の中心」に存在しています。

この立地は非常に稀有な存在として表参道が持つ「多様性」に大きく影響している一番の理由であると考えています。またタクシーを活用すると1000円以内で代官山、恵比寿、広尾、明治神宮に行ける立地も見逃せません。

このサイズ感というのは非常に重要で、表参道は「大きすぎない」ことが文化が集積している理由です。表参道と呼ばれるエリアは、実質的に表参道駅を中心に半径500m程度の中に集約されています。この街の規模感は結果的に存在する店や文化を凝縮し2009年のクリエイティブ「都市」論で定義された「スパイキー(尖った)な世界」を生み出しています。

選ばれる理由2:交通面

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表参道は交通面で非常に優れています。表参道駅に乗り入れる「半蔵門線」「銀座線」「千代田線」の路線がそれぞれとても近く乗り換えが大変容易です。また徒歩圏内の駅としては原宿駅までは15分、明治神宮前駅は10分程度ですで訪問型の営業を必要とする企業にとってこの乗換コストは見逃せません。

あまり認知度はないですが、表参道を網羅するバス路線も非常に便利で、六本木ヒルズなどへも10分程度で移動できます。
また、表参道骨董通りを下ると高樹町の首都高速入り口があり、空いていれば羽田空港まで20分程度で到着できます。空港へのアクセスのしやすさは、グローバル企業にとっては非常に便利で重要な指標です。タクシーを使った場合、運賃はおよそ8,000円程度かかりますが、時間的な効率性を考慮するととても便利な恵まれた環境です。

選ばれる理由3:オフィス環境とエコシステム

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金銭的な点でいうと、立地状況を勘案した際に「若干」割安です。「若干」である理由は現在進んでいる渋谷の再開発、また好景気による港区全体の空室率低下が影響し、その近隣地区の坪単価が急激に上昇していることから、費用的なメリットは出にくくなっているためです。しかし、数名のスタートアップ向けのマンションタイプのオフィスから150坪×数フロア程度まで、オフィスのサイズは幅広く揃っています。ただし、150坪を超えてワンフロアで入居できるビルが限られていることから、大手企業が少なくなり、それにより独自のスタートップ文化を生み出している点も見逃せません。

「エコシステム」としては「居抜き入居可能」物件が他の地域に比べ多いことです。「居抜き入居」とは、前に入居していたオフィスや店舗の内装や設備などをそのまま引き継いで入居することを指します。個性あふれる内装レイアウトが多いので、ベンチャー的なオフィスが多いのも特徴です。

現在弊社が使っているオフィスの増床したフロアは、もともと有名なデザイン事務所の居抜き入居ですが、6月に移転するオフィスも居抜き入居で、通常では考えられないような素晴らしい内装を有効な形で活用できることになり、改めて表参道の特殊性に感謝しました。

居抜き入居は、単純に内装工事費用の削減になります。オフィスの設備工事も含めた内装工事は平均1坪10万円、ハイクオリティな内装で1坪30万円と一般的にいわれています。100坪のオフィスであれば内装に1,000万〜3,000万円となることを考えると、この費用が抑えられるのは魅力です。また、退去時の原状回復費用を一般的に坪5万円前後とすると、100坪×5万円で500万円程度の出費となり、2〜3年で拡大のために栄転するベンチャーにとっては非常にコストが高いものです。

このような通例を「居抜き物件」は内装工事や原状回復コストの削減だけでなく、内装工事や原状回復工事のためオフィスとして利用していない期間の家賃も節約できることを考慮すると、劇的なコスト削減になることがわかるでしょう。

オフィスにこだわるベンチャーにとっては「個性ある居抜き物件」が多いことは、非常に魅力的で、今後表参道にベンチャーが集まり友好的に居抜き物件を共有するエコシステムが発達すればより一層素晴らしい文化になるはずです。

※ただし居抜き物件にはリスクもかなり多く知識も必要となるため、信頼できる方に相談の上進めることを推奨します。

選ばれる理由4:文化

図5

クリエイティビティにとって「文化の異種混交性」が必須という前提では、選ばれる理由の1として紹介した立地における様々な文化の交流地点になっていることは重要なポイントです。しかし表参道はそれだけにとどまりません。

クリエイティブ資本論でクリエイティブな都市に必須とされているのが「大学の存在」で、表参道には青山学院大学があります。またナイトライフとしての「クラブ」の存在もあげられていますが、入れ替わりが激しいものの、古くからナイトクラブが存在しています。さらに、寛容性指標としてクリエイティブ資本論を有名にした「ゲイ指標」に関しては、定量的な情報はありませんが、ゲイを中心とした「LGBT向けカフェ」なども存在し、LGBT向けのイベントや展覧会なども開催されています。

また東京都による宮下町アパートの跡地の再開発で「クリエイティブ産業の街“渋谷”を世界に発信するクリエイターズ・プラットフォーム」をコンセプトにした複合ビルも、2016年度に完成する予定で、渋谷と原宿を結ぶ明治通りと、渋谷と表参道を結ぶ青山通り、そして原宿と表参道を結ぶ表参道通りで囲まれた地域はよりクリエイティブを集める集積地として発展する可能性があります。

選ばれる理由5:最もクリエイティブである街

クリエイティブを刺激する
最後はやはり表参道が「クリエイティブである」ことが最も重要です。

日本で最も美容室、ネイルサロン、エステが集まり、女性が美しくなるために訪れ、実際綺麗になって帰っていく表参道は、クリエイティブクラスの52%を占めている女性にとっても優しい街です。しかも夜になっても下世話な酔っぱらいが発生しやすい飲み屋などが少ないため「程よい大人の街」であることも重要です。

実際「美容師」という職業は経済学者のトッド・ゲイブ氏が調査したアメリカにおけるクリエイティブ産業の上位20位を調査した際に堂々の1位になった職業であり、その美容師が集まる表参道はまさに集積地です。

特に書籍で定義されているクリエイティブクラスが好み集まる「ストリート文化」という点では、特に骨董通りは今後より一層注目されると考えています。

ストリート文化とは?
無数の小さな文化が群がっており、飲食とともに、音楽演奏や絵画展示を提供するコーヒーショップ、レストラン、バー、画廊、書店などが集まり、互いに影響を及ぼし重なり合いつつ個別の状況で視覚的・聴覚的刺激の源となり、昼夜を問わず多くの通行人で賑う通り
※新クリエイティブ資本論 163Pを要約

もちろん表参道通りはまさに表参道交差点から明治神宮に伸びる「参道」であり、アイデアに行き詰まった際や気分転換をするには最高の散歩通りですが、路面店は世界の超有名ブランドが連なり、書籍が示す個性豊かな小規模で刺激あるショップはほぼ皆無です。

一方の骨董通りには、パリでNo1のコーヒーショップから、BlueNote Tokyoからもっと手軽にジャズを楽しめるバー評価4.5超えのフレンチから新スタイル焼き肉ブームの火付け役パンケーキブームの先駆けから岡本太郎記念館等のレストランやカフェはもちろん、個性溢れた書店や画廊が所狭しと並んでいます。

先日当方の若手エンジニアのランチブログを見て、その食へのこだわりに驚愕してしまいましたが、やはり優秀なエンジニアと食へのこだわりも親和性は高く、様々な尖ったレストランや店が多いのはエンジニアやデザイナー等のクリエイティブ職の方々にとっても有効です。

企画やミーティングで行き詰まった際は、街に出て散歩する。
春は青山霊園の桜を見ながら部下を指導し、冬はライトアップを見ながら査定評価、、、。
関東ITソフトウェア健康保険組合で使えるジムや流行りのエクソサイズをランチタイムに利用してリフレッシュ、、

金銭的な費用対効果だけ見れば、もっと安く効率的なオフィスもたくさんありますが、これからの未来を、そして0から1を創るクリエイティブクラスの方々にとってオフィス立地は住むところ同様大変重要で表参道は大変お勧めです。

現当社オフィスも解約届提出後、たった2週間で入居先が決定したそうですが、もちろん居抜きです。

今後表参道が「スタートアップハブ(新規事業立ち上げ中心地)として、もっと本格的に盛り上がり、有名ブログ「インターネット界隈の事を調べるお」の「地域別IT企業マップ」に取り上げていただけるほどの認知を上げてエコシステムに一役を担えるようにいろいろ企画する所存ですので「表参道のスタートアップハブプロジェクト」ご興味のある方は是非ご連絡ください。

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