ビッグデータでエンジニア採用する時代!「Gild.com」の可能性と普及のためのポイント

2014/08/26    カテゴリー: 最新動向(海外・国内)



ビッグデータでエンジニア採用する時代!「Gild.com」の可能性と普及のためのポイント

本日はHR×ビッグデータ領域において、今、最もホットなスタートアップのうちの1社である「Gild.com」を紹介します。「Gild.com」は、ビッグデータを活用した新しいエンジニア採用を提案するサービスです。

先日開催したHRとビッグデータのイベント「映画『マネーボール』のアスレチック改革法を活用した人事マネジメントとは?」でも話題になったように、すでにビッグデータをHR領域に活用した新しいサービスは世界中で生まれています。

その中で「Gild.com」は、2011年設立で従業員は50人に満たないものの、2014年6月には$13.5M(日本円で約13.5億円)を増資し、すでに累計$25.9M(日本円で約26億円)をファイナンスしている勢いあるベンチャーです。

ビッグデータでエンジニア採用する時代!「Gild.com」の可能性と普及のためのポイント

「Gild.com」が提供する新しいエンジニア採用の手法

ビッグデータでエンジニア採用する時代!「Gild.com」の可能性と普及のためのポイント

「Gild.com」は、世界中のソーシャルメディアやGithub、Google Code、Stack Overflowなどのエンジニアが利用するサービス、さらには個人ブログまで約80もの一般公開されているWebサイトの情報を大量に収集し、それらの情報を解析し、「エンジニアレベルの可視化、ポイント化、レベル化、ランキング化」を行っています。さらにこうして構築された膨大なデータベースを標準化することによって、人事向けにスカウト機能を有料で提供しています。

 

Gild Source from Gild on Vimeo.

熾烈なエンジニア獲得競争が繰り広げられている海外の人事にとって、世界中の有能なエンジニアのスキルやレベル、経験から、手軽にマッチする人材を探し出すことができ、さらにその候補者の「直接連絡できるメールアドレス」を簡単に取得できる「Gild.com」のサービスは、大きなメリットがあります。

オンライン上の情報を収集、活用するサービスの明暗

様々な情報から個人のスキルやレベルを標準化、ポイント化、ランキング化するサービスの代表として、ソーシャルメディア上での影響力を数値化したKloutがありました。同社は、2014年3月にはアメリカのCRMプラットフォーム大手Lithium Technologiesに約200億円で買収されています。こうした動きからも、この分野のスタートアップは大きな可能性があります。

[参考]
Klout acquired for $200 million by Lithium Technologies

一方で、この分野のスタートアップがすべて成功しているわけでもありません。例えば、当ブログでも何度も取り上げてきたBranchout(リンク http://www.social-recruiting.jp/archives/tag/branchout)は、「LinkedIn on Facebook」を標榜し、膨大なソーシャルメディアの個人情報をデータベース化し、採用向けスカウトサービスを展開していました。同社は、最大$49M(日本円で約50億円)をファイナンスし、その後の展開が注目されたものの、サービスがうまく発展できず、現在はチャットツールとして新しい可能性を模索しています。

[参考]
Failed Professional Network BranchOut Pivots To Workplace Chat

[まとめ]便利になった反面、人の気持ちに配慮できるマナーと機能が必要

「膨大な候補者リストを採用向けスカウトサービスとして人事に提供」というサービスモデルは、1990年代後半から確立された確固たるビジネスモデルでした。しかし、FacebookやLinkedInに代表される実名性のソーシャルメディアの勃興により、企業も人々も簡単に直接の知り合いではない人にも連絡できるようになりました。採用の可能性が広がり、便利になった反面、そのアプローチに対するモラルや礼節に対して万国共通でより厳しくなった面があります。

今後このようなサービスが国内で普及するためには、他国よりも礼節や思いやり、道徳を重んじる日本的な感性(⇒転職と武士道!?「デジタルネイティブ世代×ソーシャル」は日本の就業観を変えるのか?)に対応することが求められます。さらには、サービスを提供するにあたって、プライバシーやモラルを維持できるような機能を要することも求められると考えられ、技術だけでなく人の心情にも配慮したサービスに可能性がありそうです。

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