Facebookの仕様・利用規約変更で採用活動が自由に!活用アイディアと禁止事項まとめ

2013年に入ってから、Facebookページに関連する仕様や利用規約がいくつか変更になりました。その変更の中には、Facebookページ運用者にとってうれしい仕様・利用規約の変更もあります。
今回は、採用Facebookページを運用において、できるようになったポイントを中心に紹介したいと思います。
カバー写真のルール変更:自由なデザインが可能に
採用のFacebookページには、個性的なカバー写真が多数あります。本ブログでも、カバー写真をまとめた記事を公開していますが、今でも多くの方に参考にしていただいているようです。
こんな表現方法もあったんだ!企業の採用Facebookページだってココまでできる!クリエイティブなカバー写真55選まとめ
http://www.social-recruiting.jp/archives/11226
カバー写真には、以前は様々な「やってはいけないこと」がありました。例えば、「いいね!」のクリックをうながすような文言やイメージをつけてはいけない、URLや電話番号を表示してはいけない、テキストは全体の20%以内に収めないといけない・・・などなど。
2013年9月現在では、こうした制限がすべて削除されたので、カバー写真をもっと自由にデザインすることができるようになりました。例えば、会社説明会の日程や場所などを記載するといったことも可能です。「「いいね!」をクリックして会社の情報を受け取ろう!」といったメッセージやイラストをつけることもできます。
しかし、あまり派手な文字をいれるとチラシのようになってしまって逆効果です。詰め込みすぎるよりもシンプルな作りのほうが見やすいでしょう。特に、スマートフォンなどのモバイル端末からFacebookページを表示すると、カバー写真の表示サイズが小さいので、要素をぎっちり詰め込みすぎると何を示しているのかさえもわからなくなります。
なお、ニュースフィードでも、投稿の発信者の名前にカーソルを合わせるとカバー写真が表示されるようになりました。ニュースフィード内でもカバー写真をアピールするチャンスが増えたので、自社の雰囲気を伝えられるカバー写真を選びましょう。
キャンペーンの規約変更で「いいね!」で応募も!
もう一つの大きな変更が「Facebookページ利用規約」の変更です。
これまで、Facebookページのタイムラインで作品を募集したり、投稿への「いいね!」をした人の中から抽選でプレゼントをするようなことは禁止されていました。
しかし、これらの制限が2013年8月より削除されました。プレゼントなどのプロモーションだけではなく、Facebookを使った採用活動にも使えそうなアイデアがあります。特に書類選考や書類選考のプラスアルファとして使うことができそうなアイデアをいくつか考えてみましたので、ぜひ参考にしてください。
■投稿に対して意見を求める!
Facebookページとして、時事的な問題やワークスタイルに関連する問題などについて投稿します。その投稿に対して、自分の意見を投稿してもらい、その投稿内容を書類選考とします。応募した人の中から一部のユーザーのみ次の採用ステップに進んでもらいます。
■写真を投稿してもらう!
Facebookの仕様変更により、投稿のコメントにも画像を投稿できるようになりました。この機能を活かして、例えば「コメントに自分の一番大事なものを撮影した画像をアップして、その理由を200文字で教えて下さい。コメントは、書類選考の参考として評価します」というような使い方ができます。
■エッセイをFacebookページに投稿してもらう!
Facebookページのタイムラインにユーザーが直接投稿することもできます。そこで、「400文字のショートエッセイをFacebookページに投稿してください。書類選考の課題作文として評価します。」というような使い方ができます。
なお、管理人以外のユーザーがFacebookページに投稿しても、ニュースフィードには表示されないようになっています。タイムラインにユーザーからの投稿を表示するかどうかもFacebookページの設定で選択できます。もし、採用の応募として投稿を条件にするのであれば、ユーザーからのページヘの投稿は許可しても、タイムラインへの掲載は非表示にするとよいでしょう。
■禁止事項も要チェック
ただし、禁止されていることもあります。以下をチェックしてみてください。
■禁止!個人のタイムラインに投稿をシェアすることを条件にする
「この投稿を自分のタイムラインにシェアすることが、選考への応募条件です」は禁止です。
■禁止!友達のタイムラインにシェアすること
「この投稿を友達のタイムラインにシェアすることが、選考への応募条件です」は禁止です。
■禁止!本来写っているものとは別のものにタグ付けする
「この写真に自分の名前をタグ付けした人に、リクルーターから連絡します」は禁止です。写真へのタグ付けは、被写体とタグ付けしたものが一致していなければなりません。
運用方法には注意
活用アイデアと禁止事項について紹介しました。1つ注意したいのが、Facebookページのコメントや投稿を応募条件にすると、その人が採用募集に応募していることが公になってしまうということです。通常、採用において応募者の情報は秘匿されますが、こうした運用方法が社内コンプライアンスに反していないか確認してください。不安な場合は、応募情報(ショートエッセイなど)は、プライベートなやりとりができる「メッセージ」機能を使って、応募してもらうのがよいでしょう。
また、Facebookページのデータから応募者の管理を行うので、その点も煩雑になります。ミスや漏れがないよう充分注意して行ってください。
選考の結果を通知するとき、Facebookの機能を使うことが許可されましたが、プライベートなやりとりができる「メッセージ」の機能は要注意です。Facebookページから先にユーザーにメッセージを送ることができないからです。ユーザーからメッセージが送られてきた場合に初めて、返信としてメッセージを送ることができます。「連絡しようと思ったら、メッセージが送れなかった!」ということがないように、あらかじめ方法を考えておきましょう。Facebookページのアカウントからではなく、人事担当者の個人アカウントから直接連絡する、といった代替案が考えられます。
まとめ:Facebookページ採用がさらに広まるか?
さて、今回はFacebookページの規約や仕様改定によりできるようになったことについて、ソーシャルリクルーティングの視点から紹介しました。採用を目的としたFacebookページをさらに活性化できそうです。
すでに「公共の場」とも言えるFacebookを企業目的で使う際には様々な制約があることを、企業が今一度確認することは非常に重要です。あまりにも簡単に、そして無料で始めることができるからといって規約を無視した、または意識しない活用は結果的に利用停止等のペナルティになる可能性や知見あるユーザーからの冷めた目で見られてしまうリスクを伴います。
一方、すでに採用活動へのFacebookページ活用は一般的になり落ち着いてきた感もありますが、今回ルールや規約の変更による規制緩和は、競合に先駆けて新しい施策やプロモーションを行なえる大きなチャンスでもあります。是非この機会にFacebookを活用したソーシャルリクルーティング施策をリデザインすることをお勧めします。

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