ソーシャルリクルーティングなCEO5人をピックアップ!エンプロイヤープランディング成功の鍵はコレ!

企業の採用活動において、ソーシャルメディアというチャンネルを活用することは、もはや当たり前になりつつあります。
そして、ソーシャルメディアで発信する情報をつきつめていくと、単なる採用情報を超えて、会社の文化や労働環境、人材をアピールすることにつきるのではないかと考えています。
なお、会社が従業員に提供している文化や労働環境については、「エンプロイヤ−ブランディング」として、本ブログでも何度か取り上げています。
[参考] 「エンプロイヤ−ブランディング」に関する記事
エンプロイヤーブランディングを考えるにあたって、会社の経営陣の存在がとても重要です。そこで今回は、会社の文化という点、人材アピールという点の両方の側面を持つ「CEOのソーシャルメディア活用」について、以下の記事を参考にしながら、まとめてみたいと思います。
Top 10 Social Recruiting CEOs
http://www.smartrecruiters.com/blog/top-10-social-recruiting-ceos/
CEO = コーヒチェーン店というブランディング
「Biggby Coffee」というコーヒチェーンのCEOのBob Fish。
本人がブログを更新したり、起業家むけの情報発信をしています。さらには、YouTubeにチャンネルを持ち、Twitterでは、顧客に返信やRTをするなど、ソーシャルメディアを使ったコミュニケーションを積極に行なっています。
発信内容からCEOのBobがコーヒーが大好きで、自分の店が提供するコーヒー文化を自信を持っていることがうかがえます。アカウント名は常にbiggbybob(社名+本人のファーストネーム)。CEO自身が会社のまさに「顔」となるという好例です。
従業員のソーシャルメディア活用を推進する
「BranchOut」は、Facebookの中でプロフェッショナルなネットワークを作れるサービスです。
「BranchOut」のCEO、Rick Mariniは採用活動において、ソーシャルメディアを使ってビジネス上のコネクションを拡大したり、信頼を得ることは当たり前のことになっているとしています。
その上でさらに、以下のように述べています。
CEOはソーシャルメディアを使って優秀な人材を引き込むだけでなく、自社のブランドを確立するためにも必要なものである。優秀なCEOは、すばらしい企業は透明性を受け入れ、従業員に「公開」で投稿をすることを推奨するべきと理解している。こうした活動によって、最高の人材を得られるだけでなく、会社の文化に加わりたいと思う他の優秀な人材も増やすことができるからだ。
自分だけでなく、CEOが従業員にも積極的な投稿を推奨するような文化を作ることは、会社のブランディングとして、とても重要になっていきます。
Quoraで自身が積極的に回答
「Goood Job」は、リファーラルプログラムを提供するサービスです。
CEOのAssaf Eisensteinは、プロフェッショナル向けのQ&Aサイトである「Quora」でリファーラルやソーシャルリクルーティングに関連する質問に対して積極的に回答(→)しています。
プロフェッショナルが集まり、積極的な情報交換やディスカッションが行われている「Quora」を使ったブランディング手法は参考になります。特にB向けのサービスでは、このトピックに興味のある人や調べている人に気づいてもらうために、労力を惜しまず回答をすることは、大きな宣伝効果にもなります。
日常的にツイートしてビジネスの展開を知らせる
Elon Muskは、「SpaceX」の創業者であり、「Tesla Motors」と「Pay Pal」の共同創業者でもあります。
彼は、Twitterで自分のビジネスについてツイートしています。そのツイート一つで株価が上がることもあるほどです。Elon Muskは、今日の生活者や採用の応募者にとって透明性というのがどれだけ重要かを認識しており、事業の進捗や最新情報を毎日ツイートしています。
日本では、Twitterでの失言をピックアップされたり、炎上につながったりすることがあるので、日常的にツイートするのを怖いと感じる経営者もいるでしょう。しかし「透明性」の実現を考えた時に、Twitterを有効活用することで採用にもつなげることができます。
ブログメディアがそのまま採用プラットフォームに
Pete Cashmoreは、「Mashable」の創業者でCEOでもあります。
「Mashable」は、ソーシャルメディアに関連した情報のブログメディアであり、ブログメディアとして最も成功しているものの一つです。
Cashmoreは「複雑なアイデアを、わかりやすく書けるライターが必要で、深い知識と高い言語能力を併せ持つライターを採用する」としています。
これらの条件を満たす人はどこにいるでしょうか?もちろんMashableを読んでいるということが重要です。Mashableには、ジョブボードがあり、他社も含めソーシャルメディアに関連するような求人情報を定期的に掲載しています。それとは別に、記事の末尾にMashableの求人情報を掲載したり、募集する記事を掲載することもあります。
メディアが育つことで、メディアそのものがソーシャルメディアに特化した採用のプラットフォームに成長し、自社以外の求人情報を掲載し収益化するというところまで到達した稀有な例です。
以下は2007年4月に投稿されたライター募集の記事。印象的なのは、なんとこの記事のソーシャル上のシェアがゼロなことです。
当時は、Mashableが今ほど有名ではなかったこともあるでしょうが、ユーザーがソーシャルメディア上で求人情報をシェアするという行為も一般的ではなかったのでしょう。実際、記事の中で「応募メールのタイトルは『Mashableライター』にしてね!そうすれば見逃さないからね!」という、今にして思えばアナログな依頼も書いてあります。
[まとめ] CEO自身が発信する時代に
企業が公式アカウントを作成して運用するのが当たり前になった今、企業文化や従業員をアピールするために経営者の情報発信力も求められるようになっています。
もちろん、経営者以外のビジネスパーソンにとっても、ソーシャルメディア上でセルフブランディングすると同時に、活用する上でプライバシーやセキュリティの知識やスキルを持つことは今後のキャリア形成でも重要になりつつあります。
これからの時代は、SNS上に自身のアバターとも言えるバーチャルな自分を確立することで、効率的なネットワーキング形成やコミュニケーションを実行し、一人では解決できない、経験できない、知ることができないことを学ぶことができます。そして自らも効率的且つ継続的学習により、そのコミュニティに対して何かしら貢献ができるようになることが求められる時代になります。
ぜひ紹介したような有名な経営者はもちろん、国内でもソーシャルメディア上でブランディングを確立している経営者の姿から、自身で活用できるこれからのセルフブランディング手法を学び役立てていきましょう。

関連記事
■カテゴリー
- ソーシャルリクルーティング (28)
- 事例紹介(海外・国内) (34)
- 最新動向(海外・国内) (26)
- ブランディング (13)
- アプリ・サービス (8)
- ソーシャルメディア (15)
- LinkedIn(リンクトイン) (15)
- レポート (3)
- インタビュー (6)
- 寄稿 (6)
- HIM (11)
- 初めてのFacebook採用ガイド (7)
- 書籍紹介(HR×IT) (4)
- イベント (9)
- ニュース・まとめ (59)
- ニュース・プレスリリース (17)
- その他 (13)
- HRTech (6)
- 採用サービス (1)
■ライター
★人気記事
企業のFacebookページに入れておくと便利な「7種類の無料アプリ」と追加方法【初めてのFacebook採用ガイド】
無料版でもこんなに高機能!ソーシャルメディア運用ツール「HootSuite」機能・特徴まとめ
今すぐ参考にしたい!国内企業の採用Facebookページデザイン50選!&制作時の注意点まとめ
Facebook広告って何?どうやって出稿するの?FB広告の基本と掲載方法【初めてのFacebook採用ガイド】
今すぐ参考にしたい!企業Facebookページのオリジナルコンテンツ25パターン100事例まとめ!
なぜ今リクルートは「Indeed」を買収したのか?最新レポートから見るIndeedの実力と多様化する採用手法
ソーシャルメディアをどう活かす?企業の採用サイト「キャッチコピー」22選まとめ!
■Social Link
■最新の記事
- ソーシャルリクルーティングの終焉とブログ移行に関して
- 転職支援プラットフォームのgrooves、ベストティーチャーとコラボプロモーション「人事限定 オンライン英会話割引キャンペーン by ベストティーチャー」を開始
- 表参道がクリエイティブを刺激する!?表参道×ITが飛躍する5つの理由
- (再募集)少人数ワークショップ:人工知能は仕事を奪うのか。経済学者と未来の「はたらく」を考える
- grooves、企業人事担当者が採用候補者や採用活動に貢献した従業員にreluxで利用可能な5,000円の旅行クーポンを付与できるキャンペーンを開始【プレスリリース】
- すでに勃興?HR×人工知能領域サービス7選!
- grooves、grooves HRTech研究所で人材募集中!