エイクエントに聞いた!人材派遣会社としてのソーシャルメディアへの取り組み方&爆発的人気が出たコンテンツ

2011/08/04    カテゴリー: インタビュー



A Q U E N T (エイクエント) 宮崎洋史氏

クリエイター専門の人材派遣会社として高い評価を得ているエイクエント。TwitterやFacebookを活用して、派遣登録者とのコミュニケーションを行っている。クリエイターが安心して派遣登録するためには、派遣先企業との仲介役となるコンサルタントの存在が大きい。エイクエントでは、コンサルタントの個性を引き立たせるためのツールとして、ソーシャルメディアに早い時期から注目してきた。

今回お話をうかがった宮崎洋史氏は、マーケティングマネージャーで、エイクエントのソーシャルメディア活用推進にも積極的だ。

コンサルタントが売りの一つ

エイクエントでは、約20名ほど在籍するコンサルタント全員がTwitterアカウントを持っているという。なぜ、企業アカウントだけではなく、コンサルタント個人もTwitterを使うことにしたのだろうか。

 
宮崎氏:

「ご存知の通り、現在の人材派遣業界は大変競争が激しくなっています。少しでも多くの登録者にアピールできるよう、各社とも工夫していますが、どの企業でも行っていることが自社が紹介できる求人案件を事例として見せること。

エイクエントでは、求人案件を見せるだけでなく、その先を目指しました。それが、派遣登録者と派遣先企業をつなぐ役割のコンサルタントを見せることです。

広告を見て事務所に来てくれた人が、実際にコンサルタントと話しをした時、そのコンサルタントが業界の知識や専門用語などを知らなかったら、がっかりしますよね。登録者を失望させてしまったら、かけた広告費などがすべて無駄になってしまいます。

ですので、エイクエントでは、コンサルタントが業界の情報に通じていること、専門知識を持っていることなどをアピールして、登録希望者に安心して登録に来てもらえるようにしています。」

Twitterから実際の登録に結びつくパターンも

コンサルタントのTwitterでは、どのようなことをツイートしているのだろうか。実際に成果はでているのだろうか。

宮崎氏:

「ツイートする内容や時間などは、基本的にコンサルタントにまかせてありますので、私のほうから具体的な指示をすることはありません。たまに全員に向けたメールでネタの提供をするくらいです。現在のところ、活用状況は人によって差が出てきています。

成果を上げているコンサルタントは2名ですね。実際に、Twitter経由でそのコンサルタントを知って、派遣登録をしてくれたという人もいます。」

 

成果が出ている人、出ていない人に差はあるのだろうか。

宮崎氏:

「コツなどを聞いてみてもうまくいっている二人は『普通にやっているだけ』と言います。気になる人をフォローして、ツイートして、自分でみつけたおもしろいツイートをRTして、@メンションが来たら返事をする。ごくごく一般的なツイートをしている中で、派遣登録を検討している人とコミュニケーションが始まって、結果としてうまくいっているという感じですね。

逆にあまりうまくいっていない例としては、毎朝9時5分になにか一つニュースをつぶやいてそれで終わり、というコンサルタントも(笑)。『何をツイートしていいかわからない』ということで、とりあえず最低限はやってみている、という感じですね。

やはりオンラインのコミュニケーションが得意な人、不得意な人というのは出てくるので、そこはあまり無理強いはせずに、本人ができる範囲でやってもらうようにしています。

Twitterの影響力を測る指標として「Klout」がありますが、これを調べてみると、やはり成果が出ているコンサルタントはKloutが高い。やはり相関はあるのかな、と思っています。」

Facebookページでは「ポートフォリオの作り方の動画」がキラーコンテンツに

Facebookでも何か特別な活用はやっているのだろうか。

宮崎氏:

「Facebookについては、コンサルタントには『個人アカウントを作ったほうがいいよ』と伝えてはいますが、強制はしていません。Twitterは複数アカウントを持てるので、会社用、プライベート用と分けて運用できますが、Facebookは一つしか持てないので、仕事を意識して作ってしまうと、プライベートでの利用がしにくくなってしまいます。なので、会社として『やってみたら?』というくらいですね。」

 

Facebookページはどのような運用をしているのだろうか。

宮崎氏:

「エイクエントのFacebookページは、今年の1月から運用を開始しました。求人案件の紹介などを主に行っています。

ここでもやはりコンサルタントを前面に出したいということで、コンサルタントが案件について紹介している1分程度の動画コンテンツも用意してみました。でも、これはあまり再生されませんでした。案件紹介と動画はマッチしないようですね。

一方で、人気コンテンツになったのが『ポートフォリオ』の作り方の動画です。ポートフォリオというのは、作品集のようなもので、クリエイターの就職活動においてはとても重要です。どういう構成にすれば企業が見てくれるのかといったことを、実際の事例も含めて紹介しています。これは前半後半合わせて1時間くらいある長い動画ですが、再生回数がどんどん伸びています。

あと、面接のコツを紹介した動画も再生されています。今後も、面接の良い例、悪い例などの動画も企画していこうかなと思っています。」


エイクエント ジャパン facebookページ

企業も個人も自分磨きをしないといけない時代へ

人材派遣会社の立場から、ソーシャルメディアが企業や個人にどういう影響を与えていくと予想するだろうか。

宮崎氏:

「ソーシャルリクルーティングというよりも、ソーシャルメディアは、新卒、中途、派遣などは関係なく『誰かに選ばれるとき』に重要になってくるように思います。人は『得体のしれない人』よりも『中身を知っている人』に仕事を頼みたくなるものです。それは企業も一緒で、中身が見えている企業、社員のほうが信頼されるようになります。

よって、企業も個人も自分磨きをしないといけない時代になったと思います。いくら広告費をかけて宣伝をしても、本当の姿というのはばれてしまいます。実際に面会したコンサルタントの知識が不足していれば、そういう噂も広まってしまうでしょう。逆に、広告に費用をかけなくても、友達の間で評判がよければ、それをきっかけに登録に来てくれる人もいるでしょう。

今後は、ソーシャルメディアを使って、皆が自分の情報を開示できるようになるといいと思います。極端な話、真実の姿というのはばれるときにはばれてしまいますし、そんなに隠そうとしなくてもいいのではないかと思います。そういう意味で、ソーシャルリクルーティングによって、これまでにはない形で企業も個人もアピールできるようになったのはよいことだと思いますし、今後も期待していますよ。」

インタビューを終えて

採用される人材として、就職先の企業として、あるいは人材紹介会社として、誰かに選ばれる時に、自分の中身がどれだけ相手に伝わっているかがこれからは重要になる、という宮崎氏の言葉に深く頷かされた。

ソーシャルリクルーティングは、採用する相手の中身を見ることでもあるが、企業の中身を見せることでもある。

そうした意味で、エイクエントが売りの一つである「コンサルタント」という人間そのものをソーシャルメディアを使ってアピールし、またクリエイターの魅力を引き出すテクニックをFacebookを使って公開していることは、まさに中身が勝負の時代にぴったりの戦略である。

ソーシャルリクルーティングは、人を集める、評価するという部分だけでなく、それ以前に求職者(あるいは派遣登録者)に自分のことを伝えるところでも、大いに工夫のしどころがあると改めて感じた。

宮崎 洋史氏 A Q U E N T (エイクエント)
マーケティングマネージャー 宮崎 洋史氏
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※日経デジタルマーケティング8月号に掲載されました
「全社員がソーシャルメディアマーケッターへ、ある人材派遣エージェンシーの挑戦」 
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池見 幸浩
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