アメリカでは市場規模60億ドル!2013年は「ソーシャルタレントマネジメント」幕開けの時代となるのか?

2012/12/06    カテゴリー: 最新動向(海外・国内)


 
2011年から2012年にかけて、世界ではERP大手による「タレントマネジメント」領域を取り巻く大型買収劇が繰り広げられている。

■2011年12月:Salesforce.comがRypple を買収(買収額は非公開)
http://www.salesforce.com/company/news-press/press-releases/2011/12/111215.jsp

■2011年12月:SAPがSuccessFactorsを34億ドルで買収
http://www.sap.com/corporate-en/investors/successfactors/offer.epx

■2012年2月:OracleがTaleoを19億ドルで買収
http://www.oracle.com/us/corporate/press/1517159

■2012年8月:IBMがKenexaを13億ドルで買収
http://www-06.ibm.com/jp/press/2012/08/3001.htm

タレントマネジメントとは何か

さて、多くの方にとって「タレントマネジメント」というキーワードには馴染みがないのではないだろうか。

実は、アメリカではタレントマネジメントの市場規模は60億ドル(→リンク)とも言われており、今後人財領域のサービスとして盛り上がっていくと考えられている。

タレントマネジメントについては、すでにアメリカでは以下のように詳細に定義されている。

人材マネジメント協会SHRMによる定義

「人材の採用、選抜、適材適所、リーダーの育成・開発、評価、報酬、後継者養成等の人材マネジメントのプロセス改善を通して、職場の生産性を改善し、必要なスキルを持つ人材の意欲を増進させ、現在と将来のビジネスニーズの違いを見極め、優秀人材の維持、能力開発を統合的、戦略的に進める取り組みやシステムデザインを導入すること。」

米国人材開発協会ASTDによる定義

「仕事の目標達成に必要な人材の採用、人材開発、適材適所を実現し、仕事をスムースに進めるため、職場風土(Culture)、仕事に対する真剣な取り組(Engagement)、能力開発(Capability)、人材補強/支援部隊の強化(Capacity)の4つの視点から、実現しようとする短期的/長期的、ホリスティックな取り組みである。」と定義しています。短期/長期的でホリスチックな取り組みとは、将来の目標を実現するため、現在の戦力を組織横断的、グローバルな視野で戦略的に人材開発する取り組み」

[引用] タレント・マネジメントとは http://www.smartvision.co.jp/talent.html

つまり、タレントマネジメントを一言でいうと、「人財の最適管理」となり、「採用選考から、入社後の配属、評価、教育、給与、退職までを統合的に管理し、従業員のパフォーマンスを最大化する手法」となる。

ついに日本でもサービススタート「Work.com」

国内でも古くは、2009年10月にリクルートグループのSuccessFactorsとの協業(→リンク)や、2010年11月に同領域のアメリカ大手であるSilkroad Technologyが日本法人を設立(→リンク)といったニュースはあった。

とはいっても、国内においてデファクトスタンダードとして人材領域に君臨するサービスはまだなく、またサービスとして認知度を得るまでには至っていない状況であり、タレントマネジメントという分野が停滞していたことは否めない。

しかし、とうとう本日、2012年12月6日、世界最大のCRMソリューションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスを提供するセールスフォースドットコムが、従来のタレントマネジメントの概念にソーシャルを取り入れた形で、国内初のタレントマネジメントサービスを大々的にリリースすることになった。

2013年は「ソーシャルタレントマネジメント」幕開けの時代となるか!?

セールスフォースドットコムは、本日開催されるCloudforce Japanにて、2011年12月に買収したRyppleが持つ従業員のパフォーマンス管理プラットフォームを軸に開発された「Work.com」をお披露目する予定だ。


※動画は英語のみ

「Work.com」とはどんなサービスなのか

Work.comは、従来のタレントマネジメントに「ソーシャル」の概念と機能を取り入れた「ソーシャルタレントマネジメントサービス」となる。

本サービスでは、一連の人財の最適管理業務の中から、特に人財のパフォーマンス向上に注力している。具体的には、目標設定に対して、その評価やフィードバックをする際に、ソーシャル機能を連携させることで、もっと簡単に実現できるようにし、またパフォーマンス向上につなげやすくなっている。

国内での導入実績はまだ確認できないものの、世界ではすでにFacebookやLivingSocial、Spotifyなど、新興のIT企業を始め、数千社の企業に導入されている。

下記は、日本語字幕付きでSalesforce Rypple(Work.com)を説明している数少ない動画だ。音楽共有サービスを提供するSpotify社において、Ryppleをどんな風に活用し、パフォーマンス管理を行っているかを紹介しており、内容もおもしろいのでぜひご覧頂きたい。

▼Spotify 社 – Rypple でソーシャルパフォーマンス管理を実現

[まとめ]人財に関する分野すべてに通じるソーシャルタレントマネジメント

ソーシャルを活用した一連の「人財の最適管理」を意味するソーシャルタレントマネジメントから見ると、SNSを活用した採用手法であるソーシャルリクルーティングも、採用領域に特化したソーシャルタレントマネジメントの一部分である。

ソーシャルタレントマネジメントは、採用だけに留まらず、トータルに人財を管理し、ステージによって様々な活用が可能だ。例えば、今後は「ソーシャルラーニング」や、「ソーシャルペイロール(給与支払い)」「ソーシャルリタイアメント(退職)」などなど、まだまだ新しいサービスや市場が生まれる可能性がある。

今後も、ソーシャルタレントマネジメント領域の動向を追いかけていき、本ブログにて積極的に紹介していく予定だ。

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